適度にガス抜きしないのいけませんね。私は適度にお酒を飲んで、適度に美味しい食べ物を取り寄せて、いっぱい好きな音楽や映画を鑑賞したり読書をしたり…、これで太らないように気を付けないといけないのだからガス抜きも大変だ。ああ、いつにいなったら外でコンサートを心から楽しめるようになるのやら。とりあえず、太り過ぎないように気を付けるしかない。
先日、2/22にNHK総合で放送された『ファミリーヒストリー』にTHE ALFEEの高見沢さんが取り上げられまして、この番組は好きでよく見ていたので高見沢さんの放送回が楽しみだったわけですが、予想以上に濃い内容というか、お父様が朝ドラに取り上げられてもいいくらいの波乱万丈な人生を送られていて、最初から最後までお茶を飲むことも忘れて見入ってしまいました。番組を観終わった後、あまりの内容の濃厚さに胸が一杯になったのは久し振りでしたね。
高見沢さんのご両親は共に教育者で特にお父様が中学校の校長先生までされていたこと、6つ上のお兄さんはとても優秀な方だったことはファンも周知のことだったのですが、ご両親の人生をファンが知る由もなく、当の高見沢さんもお父様がどんな人生を歩んできたのかは(お父様が寡黙な方だったこともあり)存じ上げなかったそうで、この番組内で初めて知ることが多かったと語っていらっしゃったのも印象的でした。
早くに両親を亡くし、苦労しながら教職員になった絵に描いたような苦学生だった高見沢さんのお父様と後の奥様となるお母様とは血縁関係が無いにしても親戚にあたることや、徴兵される前日に結婚式を挙げたなど、お二人の出会いなどもドラマティックで…。あと、お母様のご先祖様が八王子千人同心に繋がっていることとか、高見沢さんは自宅出産でお産婆さんが立ち合いの元で元気に産まれたなど、意外なエピソードもいっぱいで情報過多になりました。アルフィーが初めて『紅白歌合戦』へ出場が決まった時に、お父様ではなく、お父様がよく面倒をみていた音楽の先生が「これは皆に知らせなければ!」と喜びの電話を友人に掛けまくっていたというエピソードには胸が温かくなりました。
そして、現99歳のお母様のお綺麗なこと…!お父様が亡くなられた時に「私の一生」というノートを記していたところが元教職員らしいというか、しっかりされている方だなぁ…と尊敬。「何も心残りはありません」と断言できる人生を送られてるのも素晴らしい。
父方も母方もルーツを辿るに当たり、現在継承されている方もしっかりしているというか、先祖代々の伝聞を大切に守っているところが凄いな~と思いましたね。ウチは父方も母方もいい加減というか、特に母方の祖母は波乱万丈過ぎる人生を送っていたので家系図が凄いことになっているのに現時点で継承している人がいなくて勿体ないと思っている分、しっかりルーツが辿れる高見沢さんが羨ましかったです。
番組を通して高見沢さんのご両親がとても素晴らしい方だと解り、そんな家庭で生まれ育った高見沢さんがどんな時も落ち着いていて穏やかで信念がブレない強さを持っているのも納得です。
ただ、これだけ素晴らしい家庭で生まれ育ちながらも、何十年来の友達の食べ物を先につまみ食いしたり、加えて「不味い!」なんて言ったりするような人間になったのかは謎ですが(笑)
「自分の家族や親戚は堅い職業に就いている人達ばかりで自分だけ突然変異」と高見沢さんはよく仰っているけど、人間性というか人格を形成する根底の部分はしっかり素晴らしいご両親やお兄様と同じものをお持ちです。
どんな状況であろうと「子供を信じる」ことを貫き通した高見沢さんのお父様、その信念に気付かないまま自分の信念を貫きお父様も喜ぶ人生を歩んでいる高見沢さん。「生前、父ともっと話しておきたかった」と仰っていたけれど、天真爛漫に育って人生も成功して最高の親孝行をされていますよね。
これは飽くまで個人的な考察に過ぎませんが、生きることが精いっぱいだった高見沢さんのお父様にとって、堅気な職業ではないけれど自分のやりたいことをやって夢を実現させて人生を成功させた次男の生き方は憧れでもあり自慢でもあったんじゃないかと…。勿論、そこに辿り着くまでのご苦労と心労は想像絶するものだったと思いますが…。
凄く良かったので番組の公式サイトに感想を送りたいのですが、まだまだ胸が一杯過ぎて言葉が纏まらない状態で困ったものです。でも、今度は坂崎さんや桜井さんのことも『ファミリーヒストリー』に取り上げて欲しいな。お二人とも「証言者」の一人として番組内に登場されていましたが、御当人方が許すなら是非ともルーツを探って欲しい。

自前情報として「銀行に勤める歴女が主役のコメディ」があったわけですが、予想の斜め上を行く破天荒な展開に「ええ!?」と衝撃を受けました。処女作『音叉』や2作目の『秘める恋、守る愛』が正統派というか小説好きな人に向けて書かれた作品だとしたら、この新作の『特撮家族』は高見沢ワールド全開ですね。高見沢さんが好きなものを詰め込みまくった玩具箱のような内容です。
おの『特撮家族』は色んな要素が詰め込められていて一歩間違えば支離滅裂になりかねないのだけれど、主人公が筋金入りの歴女ということで何事にも戦国武将に例えてくるので不思議と一本筋が通った物語になっている。
何より高見沢さんが得意のジャンルで攻めてきたせいか文章も軽やかで、この『特撮家族』が3作品の中で一番読み進めるのが楽しくて「えっ、もう第1話が終わり?」と思ったほど。
既に第1話の時点で予想だにしない展開だったので、今後がどんな展開になるのか…想像するのも放棄する状況です。それだけ次にどんな展開が来るのか楽しみで仕方が無い。どんな破天荒な展開になろうとも、この作品は内容が破綻することなく愉快に進んでいくと確信できます。それだけの面白さが第1話に存分に詰まっていました。
とにかく、今回の主人公はあらゆる事柄に振り回されていきそうなので楽しく見守っていきたい♪
