ミーハーで蛇足な日記帳もどき。ALFEEを中心に音楽ネタが多いですが 、基本的に何でもアリで節操ありません。
2010/12/22 Wed 19:31
映画『ロビン・フッド』 久しぶりに映画館へ行きまして、リドリー・スコット監督&ラッセル・クロウ主演の『ロビン・フッド』を観て来ました。

 舞台は12世紀末のイングランド。
 弓の名手のロビン・ロングストライド(ラッセル・クロウ)はイングランドの獅子心王リチャード1世率いる十字軍の兵士としてフランスでの戦闘に加わっていたが、イングランドの騎士のロバート(ダグラス・ホッジ)の暗殺現場に遭遇してしまい、彼の父であるノッティンガム領主のサー・ウォルター(マックス・フォン・シドー)の元へ剣を届けて欲しいという遺言を引き受ける。そしてノッティンガムの地を訪れたロビンはその純朴な人柄をサー・ウォルターに買われて亡きロバートの代わりになって欲しいと頼まれるが、イングランドではリチャード1世の弟のジョン王の暴政ぶりに国民は士気を失い、そこへフランス軍が侵略を進めて来ていたのだった。

 …という話で、一人の勇敢な男の半生を壮大なスケールで描いた歴史モノです。

映画『ロビン・フッド』画像2 私がこの作品を観に行った理由は単純。リドリー・スコット監督作品でご贔屓女優のケイト・ブランシェットが出演しているから(笑)
 主演のラッセル・クロウは好きでも嫌いでも無いのですが、リドリー・スコット監督と組んで大ヒットした『グラディエイター』はあまり好きではないのですよ。むしろ、リドリー監督で歴史モノなら『キングダム・オブ・ヘブン(以下、KOH)』の方が好きだし、ラッセルがリドリー・スコット監督と組んだ作品なら『アメリカン・ギャングスター』の方が好きだったりします。

 で、この『ロビン・フッド』はどうだったかというと、可もなく不可もなくというか…普通に面白かったです。良くも悪くも妙なアクの無い作品だったから、時代モノ好きの人にはお薦めしたい。

映画『ロビン・フッド』画像3 ただ、最初のフランスでの戦闘シーンや、騎士のロバートが暗殺されてしまう場面、ロビンが王冠をロンドンまで届けに行くシーンとか見応えがあってテンションが上がっていた分、最後のフランス軍との戦闘シーンは物凄い迫力だったけど、もっとカタルシスを味わいたいって欲張りになっちゃったんですよね。
 ロビン自身の描写は掘り下げられていて魅力的なキャラクターになっていたけど、他のキャラは流れに入り込み易い内容の割には描写が平坦なのが後半にいくにつれ目に付き、特に終盤は物語をかなり端折っているような感がありました。

 そのせいか良い映画だったけど、観終わった後にこれと言って印象に残ったシーンが特に無いというか、な~んか物足りない感じも受けてしまいました。こればかりは好みの問題だとは思うんですけど、同じ十字軍が関わってくる作品ならば『KOH』の方が胸に迫るものがありましたね。
 ただ、ロビン・フッドも飽くまで架空の人物であって、ファンタジックな世界観とのバランスと完成度は『KOH』より高いと思いますし、日本人には訳が判らなくなるような人間関係も判り易く描いていたと思います。

映画『ロビン・フッド』画像1 ラッセル・クロウとケイト・ブランシェットの共演は意外に良くて、撮影前は太り過ぎたラッセルとのバランスが悪すぎてシエナ・ミラーが降板させられ急遽ケイトに決まったなんてゴシップも流れましたけど、次第に惹かれて行くお互いの空気感はとても素敵でした。むしろ、ラッセルはあれぐらいの体格がロビン役には丁度良いでしょう。弓を力強く引く姿も様になってましたものっ。
 でも、どんな状況になろうとも強さを失わないレディ・マリアンがケイトにハマっていただけに、もう少しだけサー・ウォルターとの関係性や森の小さな盗人たちとの関係を丁寧に描いて欲しかったなぁ…という欲もあります。それに、あんまりケイトが強過ぎるとイングランドが舞台なだけに『エリザベス』になってしまう(笑)

 物語のちょっとした大事な描写が端折られていた分、終盤での意外な人物達の加勢が唐突過ぎて、感動するよりも「何で?」と呆然としてしまい、クライマックスではイマイチ盛り上がりきれなかったんですよね~。海岸での戦闘は迫力ある映像だっただけに、ホントに勿体無いっ。
 なんとなく『ロビン・フッド』も『KOH』と同じで、ディレクターズ・カット版なんかが出たら物語の印象がガラッと変わりそうな予感もします。

映画『ロビン・フッド』画像4 気が付けば不満要素ばかり書いちゃいましたが、決して詰まらなかったわけではありません。2時間半を飽きずに観られたし、厳しい規律に守られた人間関係の中で見え隠れする陰謀や策略、忠義に自由といったあの時代ならではの展開は十分に楽しめる内容だったと思います。

 それにジョン王(オスカー・アイザック)の小物ぶりは最高で、歴史上の中で一番嫌われていたイングランド王の名に恥じない(?)存在感でしたね。彼の最後まで一貫した小物っぷりは、『ロビン・フッド』が架空の歴史上の物語とはいえ現代の社会情勢にも被り、妙にリアリティを感じてしまいました。

 あと、意外と言っては何だけど、戦闘シーンも多いのにリドリー作品にしては暴力的・残酷的な描写も抑え目でCGも多用せずに、あそこまでの迫力シーンを撮ったところは素晴らしかったですね。
 ロビン・フッドなだけに"弓矢"による見せ場のシーンが多く、これがカッコいいんだなぁ。なんだかんだ書いても、あの戦闘シーンは劇場の大スクリーンと音響で観る価値アリとしか言いようがないでしょう!
 劇場スクリーンで観ておいて良かったです。


「ロビンが最後に決着を付けたシーンはベタだとはいえ痺れるっ!」→★★★


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2010/09/20 Mon 19:43
映画『十三人の刺客』(2010) 19日は有楽町朝日ホールで映画『十三人の刺客』の試写会を観て来ました。25日から劇場公開されますが、一足早く観られて嬉しかったぁ♪

 私がどれだけこの映画の公開を心待ちにしていたかはblogで散々語ってきたので割愛しますが(カテゴリMOVIE-13assassinsを参照)、とにかく待望の本格チャンバラ時代劇!そしてご贔屓役者さん多数出演ということで、観る前からかなりテンションが上がっていました。こんな気持ちで映画を観るのはホントに久しぶりでしたね。

 これは集団時代劇の傑作と謳われた1963年に公開された工藤栄一監督(脚本:池上金男、主演:片岡千恵蔵)の作品を、三池崇史監督&天願大介の脚本で現代風の解釈も交えてリメイクしたものです。
 私はこのオリジナル版は既に観ていたので、あの三池監督がどのようにリメイクしてくるのか?ということにも興味がありました。

映画『十三人の刺客』画像2 舞台は太平の世である江戸末期。
 明石藩主の松平斉韶(稲垣吾郎)は生まれながらの残忍な性質を持ち、罪なき民衆を気分次第で虐殺する日々を繰り返していた。その主君の余りの暴君ぶりに江戸家老の間宮図書(内野聖陽)は、江戸幕府の老中である土井大炊頭利位(平幹二郎)の門前で抗議の割腹をする。
 斉韶は将軍・家慶の弟であることから土井にはどうすることも出来なかったが、翌年には斉韶が江戸老中に就くことも決まっていた為、事態を重くみた土井は旗本である島田新左衛門(役所広司)を呼び寄せ、松平斉韶…将軍の弟を暗殺を密命した。
 大事を引き受けた島田は仲間を集め斉韶暗殺の計画を練るが、斉韶の側近には島田と剣の同門で旧知の仲である鬼頭半兵衛(市村正親)がおり、彼は島田の企みを察知するのであった。

 …という内容で、冷酷非道な将軍の弟である暴君を時代遅れの侍たちが命を賭して暗殺する物語。

 既に先の『ヴェネチア国際映画祭』、『トロント国際映画祭』で観客やプレスから高い評価を受けている作品ですが、いや~期待していた以上に素晴らしかった!もう声を大にして言わせてっ!
 これぞ!本格派チャンバラ時代劇!
 こんな熱い男のエンターテイメント作品を待ってましたよ。

映画『十三人の刺客』画像3 公開前なのでネタバレの感想は出来るだけ避けますが、男たちによる命懸けの戦いが手に汗握るほどの緊張感と迫力で展開していき、2時間21分飽きることなく最後までスクリーンに釘付けの状態でした。
 邦画では最長といわれている50分にも及ぶ13人の刺客VS300人の明石藩軍勢の死闘は、役者陣の素晴らしい立ち回り(特に松方弘樹さんと伊原剛志さんの殺陣は必見!)に加え、男たちにそれぞれ胸を打つ見せ場があり時間の長さなんて感じません。

 とにかく演じる個性派のキャスト全員が「当て書きか?」と思うくらいのハマリっぷりなのです。もうこのキャスティングだけで70点くらいはあげちゃいますね。
 安定感のある熱い演技を魅せる役所さん、若手ながらもベテランの存在感を発揮する山田さん、渋いながらも鬼気迫る殺陣が素晴らしい伊原さん、沈着冷静でありながら最後は凄まじい沢村さん、飄々としながらも笑いと涙を誘う古田さん、時代劇が全盛期だった映画界を支えた意地と誇りを見せ付ける松方さん、出番は少ないけど笑いを全て持っていく岸部さん…もう、挙げたらキリがない。

 中でも山の民である木賀小弥太を演じた伊勢谷友介さんは他の刺客たちのような「密命を背負った侍」ではないので、時代劇を「難しい」と捉えてしまう観客を上手く作品の中へ誘ってくれるような存在で、彼の登場するシーンはコミカルな部分が多く(監督が遊び過ぎている部分もあり/笑)非常にインパクトが強い美味しい役です。

映画『十三人の刺客』画像4 個人的にご贔屓俳優の一人である市村正親さんは時代劇映画への出演は初めてでしたが全く違和感が無く、旧知の仲である島田新左衛門と敵対することになっても暴君に忠義を貫き命懸けで守ろうとする姿が泣けます。
 もうね、新左衛門が半兵衛に最後に投げ掛ける言葉が本当に切なくて…。この時代、どんな事があろうと主君に忠誠を貫くのは侍として当然のことであって半兵衛の生き様や行動は決して間違っていない分、その忠実な家臣の心情を蔑ろにする斉韶が本当に憎たらしかった。

 そして、何と言っても最凶で最悪な暴君を演じた稲垣吾郎!
 もう"吾郎ちゃん"なんて呼べません。想像を超える凄まじいほどの悪役ぶりを怪演。今までも悪役を演じてきたことはあったし悪役はハマる人なので、暴君役もそつなく演じるんだろうと思っていましたが、こんな稲垣吾郎を今まで観たことがないっ。ここまでの"絶対悪"の役を演じたことも無かったし、「そこまでやるのかぁ?」と圧倒されてしまいました。

 「内なる狂気」を常に漂わせる斉韶は登場する度にとんでもない言動の連続で、「マジであなたは命を狙われて…、いや暗殺されて当然!」と思わずにはいられませんっ。しかも自分の言動がどれだけ人を不幸にしているか解っている部分もあり、家臣がどこまで自分を命懸けで守れるか試している感もあり、性質の悪さも半端じゃない。ここまで憎たらしい暴君は今までいなかったと思います。

 しかも、最後のシーンなんて…圧巻!
 某シーンでは客席全体が「ひぃ…っ!」となったし、ファンでありながら稲垣吾郎として認識できず、最凶の暴君そのものにしか見えなかった。あの斉韶が最後に取る行動、そして言葉…、もう全てにおいて「憎い!」という言葉しか思いつかない。これほどの残忍な暴君を演じきった稲垣吾郎に感動すら覚えました。

 ただ、斉韶という男は将軍の弟だから…ということで産まれた時から何かもを与えられ大事に育てられ過ぎて、何か悪いことをしても本気で叱ったり怒ってくれる人がいなかったんだと思う。物には恵まれたけど愛情を知らずに育ったから、他人に対しても愛情を持つことすら出来ない人間になってしまった。斉韶の殺戮を繰り返す度に見せる無表情さに、そういう封建社会の歪みを垣間見た気がしました。だからって同情の余地は1ミリもないですけどね(笑)
 そこには、現代社会に頻発する「だれでも良かった」と無差別殺人を起こす人間の狂気と被り、逆に身近に感じる部分もあってゾッとしました。

映画『十三人の刺客』画像5 この斉韶が本当に有り得ないほどの"悪"だからこそ、彼とは何の縁も関係もない刺客たちが「世の為に、あの男を命を懸けて討つ!」という姿に熱くなり、その"瞬間"を切望しながら物語に見入ってしまいます。
 だって、あの朝霧の中に佇む13人の刺客の敵を迎え撃つ姿が嵐の前の静けさのような緊張感のある流れで、物語が静から動へと変わっていくシーンに合わせてこちらのボルテージも一気も上がりましたもの。
 前半部分の話し合いの場面は人によっては退屈に感じしまうかもしれないけど、あの前半部分があってこそラスト50分の死闘が際立ち、最高のカタルシスへと繋がっていくんだと思いました。

 オリジナル版は島田と鬼頭の頭脳戦が見せ場の一つで戦いによる無常さも際立っていましたが、三池版は血で血を洗う男たちの肉弾戦がメインで知性よりも本能を優先させた印象が残り、だからこそ暴君に対する憎悪も半端なくて刺客たちの死闘ぶりに共感できる。

 正直言って残酷なシーンも多いし(でも三池監督にしては抑え目)誰にでも薦められる作品では無いですが、ド迫力のアクションシーンもありエンターテイメント性も高く、キャスト達のあれほどまでの熱い演技ぶりを魅せ付けられてられてしまうと、「これがチャンバラ時代劇だよ!観て!」と言わずにはいられません。

 目先の興行成績だけを意識した作りをする映画にはウンザリ!という人に絶対お薦めです!
 あの三池崇史監督が真面目に興行成績を左右する若い女性の好みを敢えて無視して、本格時代劇を真っ向勝負で撮ってみせた心意気を、それに応えたキャスト陣の凄まじさを、是非とも劇場で堪能して欲しい。

 私は試写会で観たけど会場内の音響やスクリーンの光加減がイマイチだったこともあるし、公開された際には劇場の大スクリーンで絶対に鑑賞しますともっ!劇場公開されたら最低でも2回は観たい!


「あの暴君には超腹立つ!久しぶりに熱くなった傑作時代劇!」→★★★★


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2010/08/05 Thu 23:10
映画『インセプション』 昨日、映画『インセプション(英題:INCEPTION)』を観て来ました。さすが夏休みに入っているだけあって、シネコンはかなりの混雑ぶりでした。

 内容は、人が眠り夢を見ている中で、その意識の中に潜り込んで頭の中のアイディアを盗むスパイが存在し、中でもコブ(レオナルド・ディカプリオ)は優秀な腕を持っていたが、ある理由で母国を追われ様々な国を転々と渡り歩く暮らしをしていた。
 しかし、ある日、コブの元にサイトー(渡辺謙)という企業家から、ある人物の夢の中に潜り込み“ある記憶をインセプションして欲しい”という非常に難しい依頼をされ、その難しさから一旦は断ろうとしたコブだったが、サイトーが「もし成功すれば、報酬として君を母国に帰できるようにする」と言ってきたことで、帰国を夢見るゴブはその依頼を引き受ける。そして、ゴブは仲間を集めてミッションに取り掛かろうとするが、そこに思わぬ妨害が待ち受けていた。

 …という話で、『ダーク・ナイト』のクリストファー・ノーラン監督が自身で脚本をも担当し、「人の夢に入り込み、アイディアを盗むスパイ」という奇抜なストーリーを斬新な映像と複雑な展開で見せていくアクション・サスペンス作品です。

 ハッキリ言って小難しい内容です!

映画[INCEPTION]画像1 人が他人の夢に潜入したり、自分の夢に潜入したり…と、様々な場面が出てくるのですが、今、主人公が居る場所が誰の夢の中なのか、それとも現実なのか、明確な説明はありません。しかも、夢の中も一種類ではなく、何層にも分かれており、頭の奥底に潜入するには夢の奥底まで進まないといけない…という設定で、奥に進む旅に場面設定がガラリと変わり展開に着いて行くのも大変。物語が進むにつれ、いつが過去で、いつが現在で、いつが空想(夢の中)かも判別し難くなっていきます。
 しかも、現実と夢の中では時間の経過が違っていて、夢の奥の方へ行けば行くほど時間の経過が速くなるという設定を活かした複雑な展開に、私の思考機能は暴走寸前になりましたよ(笑)

 それでも挫折せずに作品の世界観に惹き込まれてしまうのは、他人の夢の中であろうと自分も眠りについて"夢を共有"しているが為に、主人公コブが抱えるトラウマが度々夢の中に現れ彼を窮地に追い込んでいったり、夢の中で殺されても所詮夢だから醒めるだけで済むはずが、強い鎮静剤を打って眠ると心だけ夢の中に取り残されてしまうリスクもあったりと、スリリングが常に登場人物には隣り合わせ。
 彼らはミッションを成功できるのか?彼らは無事に夢から醒めることができるのか?ドキドキしながら見入ってしまうわけです。

映画[INCEPTION]画像2 トレイラーを初めて見た時は街が布のように折り曲がったりガラスが弾けるように壊れていく映像に驚き、こういう斬新な映像の数々を見せ付けられるんだろうと思っていましたが、意外にもそういう映像は少なく、コブはじめ登場人物のトラウマや心の葛藤…心理面の描写がメインの作品だったという印象を受けました。

 しかも、クリストファー・ノーラン監督は「作品を観て、どう感じるかは観客に委ねる」タイプですから、この作品の終わり方は非常に曖昧というか、どちらにでも捉えられるような終わり方をしています。そこがニクイ!(笑)
 最後「ああ、こういう終わり方するのか…」と一息吐こうかと思ったところに、「ええ~っ?これって、一体…!」と、最後の最後で観客に"考える余裕"をわざと与えてくるんですからっ!

映画[INCEPTION]画像3 渡辺謙さん演じるサイトーは不思議な人物で、彼自身がミッションに加わることでコブの人生を大きく左右していきます。
 この二人が対峙する印象的なシーンが作品の冒頭と後半にあるのですが、あのシーンをどう捉えるかでエンディングの捉え方が人によって変わってくるのではないでしょうか。

 謙さんはノーラン監督作品『バットマン・ビギニンズ』に出演した時は、『ラストサムライ』で得た名声で出演できた…という印象が強かったのですが、今作品『インセプション』では監督自らが謙さんが演じるのを想定して描いたキャラクターだっただけに、日本の作品に出演されている時と同じくらいの堂々たる立ち振る舞いで、本当にハリウッド俳優になったんだなぁ…と改めて感じました。

 しかし、自分が眠って見る夢は、それまでの経験と想像で蓄積されていくものだと思うんだけど、その夢の世界が理想的過ぎて現実と区別がつかなくなる…というのは、人間の想像力が余りに凄過ぎるからなのか、それだけ空想が心が脆いものにするのか、現実逃避好きの人間としては(笑)少しばかり考えさせられしまった。


 コマが…あのコマが気になる!もう一度観たいかもっ!→★★★★


 以下、ネタバレを含んだ感想になりますのでご注意下さい。




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テーマ:2010年映画感想 - ジャンル:映画

2010/07/07 Wed 20:10
踊る大捜査線 the movie3 数ヶ月ぶりに映画を観て来ました。いや~、今年は本当に映画館に足を運んでないよなぁ。劇場で観たい映画いっぱいあったのに…。

 観て来たのは人気シリーズの7年ぶりの新作『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』、TVドラマを観ていたし、映画も過去2作品と真下刑事のスピンオフは劇場で観ていたので、やっぱり3も劇場で観たいと思い映画館へ足を運んだわけです。
 それに、この「3」にはアノ人もカメオ出演しますからね♪例え、僅かな出演シーンとはいえ大スクリーンで観たかったというのもあります♪←所詮ミーハー

踊る大捜査線 the movie3 画像2 湾岸署のあるお台場の周辺には空港や高速道路、変電所などが建ち並び、テロリストに標的になる可能性が極めて高い環境になっていた。そこで、セキュリティーシステムを強化した新しい施設へ湾岸署が引っ越すことになり、係長に昇格していた青島俊作(織田裕二)が新湾岸署への引越しを一任され、青島は部下達と共に湾岸署の引越し作業に取り掛かるのだが、湾岸署管内に保管されていたはずの拳銃が紛失してしまったのを皮切りに、次々と事件が起こってしまう。

 …という話で、湾岸署が新湾岸署へ引越しをする3日間に起きる様々な事件をテンポ良く描いたのが今回の作品。

踊る大捜査線 the movie3 画像1 7年ぶりに新作を出して来た『踊る~』はコミカルでテンポが良いのが作風の一つですが、そんな中でピリリと時にはシリアスに締めてくるシーンで重要なアクセント的な存在だった和久平八郎さんの存在が無いのが今作品での痛手。しかし、伊藤淳史さん演じる和久さんの甥の和久伸次郎が新たに湾岸署の刑事として就任してきたことで、この作品にも和久さんの存在が残っているのが何とも心憎い演出もあり、『踊る~』シリーズにおいて、いかに"和久さん"の存在が大きいものなのかを再確認しました。
 そして、シリアスシーンは風格を増した室井さん(柳葉敏郎)が締めていましたね。所轄と室井さんの関わる本庁での緊張感の対比が良かったです。

 でもって、肝心の内容ですが…、シリーズものだけあって、これは『踊る~』シリーズファン向けに作らているように感じました。キャラクター設定の説明なんて無いし、所々に挿入される小ネタはTVシリーズや映画版を観ていないと少し判り難いものばかりで、言ってしまえば"内輪ネタ"が非常に多い。

踊る大捜査線 the movie3 画像3 とにかく、引越し作業やら、拳銃の紛失事件やら、銀行強盗にバスジャック事件、そして紛失した拳銃による殺人事件…などなど、「ちょっと詰め込み過ぎなんじゃないの?」と思うくらい次から次へと色んな事が起こるんですが、得意の(?)ご都合主義&強引な展開で上手くまとめたところは『踊る~』クオリティだと思う。
 この作品は様々な小ネタにクスクス笑い、ご都合主義な展開に「何で?そんなのアリ~?」とツッコミを入れながら楽しく観れば最高に面白い作品。逆に、「こんなの有り得ない!」とツッコミも入れられずに一度引っ掛かってしまうと、消化不良の詰まらない作品という印象しか残らないかもしれない。

 まぁ、要はこの『踊る~』の世界観にハマッたモン勝ちってやつなんでしょうね。

 個人的にはまぁまぁ楽しめました。映画シリーズの中だけで言うなら「1」が一番面白かったですが、今回の「3」はTV版の頃の雰囲気もあって、すごくTV版が懐かしくも感じました。
 ただ余計なお笑いシーンや、終盤の青島と犯人との対峙のシーンはちょっと間延びした感を受けて退屈してしまったので、もう少し短くまとめてくれていたならなぁ~と惜しい気も…。

 あと、先に「上手くまとめている」と書いたけど、新キャラ和久伸次郎の他に小栗旬さん演じる鳥飼誠一という本店の人間と所轄の人間の仲介役に立つキャラクターが登場しまして、彼がまた意味深な存在感を放って良かったんですが、彼と青島の関係性をはじめ、幾つかの部分が「これからも楽しみにしてね…」という続編を匂わせていたのが一番残念なところこかな。
 続編在りきで作られちゃうと、どうしても消化不良感が残ってしまいますもん。


 スリーアミーゴスは最強だけど、映画よりも連ドラでじっくり観たい。→★★


 以下、ネタバレ&ツッコミ感想になりますのでご注意下さい。



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2010/03/24 Wed 23:05
『マイレージ、マイライフ』 久しぶりに映画館へ行って来ました。観て来たのはジョージ・クルーニー主演の『マイレージ、マイライフ(英題:UP IN THE AIR)』です。

 本当は『フィリップ、きみを愛してる』を観たかったんですが、ウチの方では上映されていないんですよね。この冷たい雨が降る中、上映されている方面まで出歩く気力が無く、先日の『月イチゴロー』で1位になっていた『マイレージ~』にしました。←所詮、吾郎ファンなのさ…(笑)

 作品の内容…会社の代わりに解雇を宣告する仕事に就いているライアン(ジョージー・クルーニー)は、一年の322日を出張になるほど全米を飛び回っているので航空会社のマイレージが貯まり放題で、むしろマイレージを貯めることを生き甲斐としていた。しかし、そこへ新卒のナタリー(アナ・ケンドリック)がやって来て、「出張などに無駄なコストを掛けず、チャットで宣告すれば良い」という新しいシステムを提案し、ライアンの上司も賛成も雰囲気。ライアンの生き甲斐である、「出張でマイレージを貯める」ことが出来なくなってしまうことに…?

『マイレージ、マイライフ』画像1 …という話で、カード社会になっている現代&ネットの普及による人間関係が希薄になっている現代を見事に風刺している人間ドラマ。監督があの高校生が妊娠してしまう『JUNO』で一躍脚光を浴びたジェイソン・ライトマンだけあって、妙にリアルでユーモアがあり、それでいて奥が深い…という、実に大人向けの作品になっています。

 特に私のような独身貴族を謳歌している人間には、アレックスの生き様を観て色々と考えさせられる気分になりました(笑)。人生観がしっかりしている稲垣吾郎が、この作品を1位にしたのも納得。吾郎ちゃんなら、アレックスの生き様はアリなんだろうなぁ…と、勝手に決め付ける(笑)
 あと、自分が背負うバックパック(人生)の中身の話も耳が痛たかったわ。不必要なモノを詰め込み過ぎな上に独り身の自分には、この作品…かなり重いかもなぁ。うう…、ホントに考えさせられるわ。

『マイレージ、マイライフ』画像2 ライアンはマイレージを目標額まで貯めることを生き甲斐にしているので、それ以外の趣味のようなモノは「無駄」と割り切り、スーツケースに入る荷物だけで生きていくには十分という哲学を持っています。だから、人間関係もその場限りで十分という考え。対する新人のナタリーはコミュニケーションをネット社会に頼る現代っ子だけど、理想の男性と一生を添い遂げたいと夢見る乙女で人間関係を重視する。この対比が実に観ていて面白い。
 二人とも極端な性格なんだけど、お互いの人生観を知ることで少しずつ変化していく過程が観ていて心地よく、この二人の関係はクライマックスに向うにつれて物語を盛り上げてくれる。

『マイレージ、マイライフ』画像3 そして、ライアンに関わるもう一人の女性アレックス(ヴェラ・ファーミガ)は、彼と同じく国内中を飛び回るキャリアウーマンで価値観も似ていて直ぐに意気投合。彼女との出会いがライアンにとって転換期の一つになるんだけど、そこはジェイソン・ライトマン監督だけあって一筋縄でいかないところが何ともリアル。

 個人的にはライアンの生き様は筋が通っているので嫌いではないが、どんなに自分の哲学を貫いても原題にある通り「UP IN THE SKY=宙ぶらりん」であることには変わりないのだ。そこが何とも遣る瀬無い。
 ライアンが妹の花婿に「幸せな時とはどんな時か?」と説くシーンがあり、その言葉が心に響いて少し寂しい気持ちになってしまったんだけど、きっとライアンも自分で言って寂しさを感じてしまったんじゃないかな?

 現代社会は宙ぶらりん状態でも十分に人生を謳歌できるけど、「そこに幸せがあるのか?」と問われると答えが出ないような気がする。この作品を観ると、人というか「家庭の温かさ」が恋しくなってしまうのは私だけだろうか…。


 エンディングの曲が一番リアルだったのが、実にこの作品らしい(笑)→★★★★



 以下、「web拍手」のコメントのレスになります。



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