ミーハーで蛇足な日記帳もどき。ALFEEを中心に音楽ネタが多いですが 、基本的に何でもアリで節操ありません。
2008/10/08 Wed 18:49
 第32回モントリオール世界映画祭でグランプリを受賞して以降、第81回アカデミー賞外国語映画賞の日本代表作品に選ばれ、圧倒的な評判の良さで話題の『おくりびと』を観て来ました。さすが口コミで評判が広がっただけに、レディースデイということもあってか客席は満席でした。

映画『おくりびと』 主人公の小林大悟(本木雅弘)はプロのチェロ奏者だったが、所属していた楽団が経営難で解散となり無職になってしまう。チェロ奏者の腕前はそこそこでしかなかったのを自覚していた小林はチェロの道を諦め、妻(広末涼子)を連れて故郷の山形に戻ってやり直すことを決める。しかし、山形へ戻って職探しに出た小林は、ひょんなことから遺体を棺に納める"納棺師"の仕事に就くことになってしまい、初めて遭遇する世界に戸惑いを感じながらも、この仕事の素晴らしさを次第に自覚していく。

 という話で、納棺師の視点を通して人間の死や家族の絆を描いている作品であると同時に、現代の日本人には馴染みが薄い「納棺師」という職業の素晴らしさ、美しさを伝えている作品でもありました。
 私は母方の祖父母の時の納棺に立ち会っていますが、納棺師という方はいらっしゃらなかったので、映画で初めて観た納棺師の儀式というか作法の美しさに能などを観ている時のような感動を覚えました。故人を敬い丁重に扱っている仕草は美しく、それだけで心を打つような何か言葉では表せない力があります。

 納棺師の存在によって「人の死」とはどういうものなのか、それを取り巻く「家族」との関わりはどういうものなのか、考えさせられるところも多く、現代の作品ですが、古き良き日本の風習を見ているようにも感じました。

 死を扱った作品だけれども、妙な湿っぽさは無く、むしろ時にユーモアも散りばめられていたり、話が淡々と進む中でも飽きることはありませんでした。日本人らしい喜怒哀楽の表情や、四季の移り変わり、その映像に重なるように流れる久石譲さんの音楽がマッチしていて、目にも耳にも優しい作品だったな。

 後半は少しお涙頂戴的な流れを感じましたが、主演の本木雅弘さんの納棺師ぶりは一見の価値ありです。エンドロールでは納棺師の儀式での一連の動きを披露しているんですが、芸術作品のような美しさでした。

 どんな台詞よりも、納棺師の真摯たる姿勢だけで涙を流すことができる、心を洗われるような気分になる素晴らしい作品でした。人の命の重さや尊さが蔑ろにされ、家族間の絆が希薄になっていることを痛感させられる今の時代だからこそ、できるだけ多くの日本人の方に観て欲しい作品でもあります。


 「納棺師」という存在を知ることができて良かったです!→★★★★


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2008/09/15 Mon 12:21
パコと魔法の絵本 レイトショーで邦画『パコと魔法の絵本』を観て来ました。風変わりな登場人物たちとファンタジーな内容には公開前から興味がありまして、もう勢いで作中に出てくる絵本『ガマ王子vsザリガニ魔人』のポップアップ絵本も買ってしまったほど。ホントに観客全員で笑って泣いて、また笑って泣いて…の繰り返しでしたね。いや~、イイ映画だったなぁ。

 変わり者ばかりが居る病院の中でも、特に人々から嫌われている大金持ちの超ワガママで頑固ジジィの大貫が、交通事故により一日しか記憶が持たないパコという一人の少女に出会ったことで、少しでも彼女に記憶に何かが残るようにと考えるようになり、彼女が毎日読んでいる絵本『ガマ王子VS ザリガニ魔人』を病院内のみんなで演じてパコに見せてあげようという案を思い付き、現実させるべく奮闘する。

 …という話で、頑固ジジィが純粋な少女に心を動かされるファンタジー作品なんですが、触れ込み通り「大人が笑って泣ける」作品でもありました。もう、大笑いしたり、笑った直後にウルウルしたり、ウルウルした直後に笑ったり、観ている方も忙しかったですよ。最後の方なんて涙無しには観られなかったんですが、心温まるエンディングにはジーンとしましたね。

 とにかく登場人物の設定と演じている役者さんが異常なくらいにハマッていて、個人的にはビジュアルだけでも70点はあげたいくらいツボでした。!

パコと魔法の絵本・画像1 ■大金持ちの頑固ジジィ…役所広司■天才子役だった俳優…妻夫木聡■ヤンキーな看護士…土屋アンナ■神出鬼没の謎の男…阿部サダヲ■頑固ジジィの甥っ子の気弱な男…加瀬亮■超Sで貢ぎ物に弱い看護士…小池栄子■消防車に轢かれた消防士…劇団ひとり■銃を暴発させて入院しているヤクザ…山内圭哉■噂とジュディ・オング好きのオカマ…國村準■メルヘン思考な医者…上川隆也
 これだけの変わり者をよく思い付いたというか、とにかく登場人物を観ただけでも笑える凄さ。しかも特殊メイクが凄くて、素とは別人になっている役者さんも少なくないですからね(笑)。そして少女パコを演じるアヤカ・ウィルソンちゃんがメッチャ可愛くてね~♪彼女を観ているだけでメルヘンの世界に居るようでした。

 また、超個性的な登場人物達にもそれぞれドラマがあって、頑固ジジィが少女パコに出会ったことで少しずつ変わっていったように、他の登場人物も頑固ジジィに振り回されながらも心の変化があったりして、どの登場人物にも愛着が持てる素敵な内容でもありました。
 特に後半の「劇中劇」のシーンなんて、それぞれの登場人物の個性が出ていてサイコーでした。この作品はシーンによってCGと合成になるんですが、絵本のガマ王子が池から出て来たシーンとか、絵本通りの動きをするシーンなんて妙に可愛い&カッコいい!と思ってしまい、少女パコと同じテンションで喜んでしまいました(笑)

映画『パコと魔法の絵本』・画像2 中島哲也監督というと映画作品よりも、随分前に山崎努さんと豊川悦司さんが対戦する温泉卓球シーンをスローモーションで描いたビールのCMや、SMAPがガッチャマンになったCMが印象に強いんですが、この作品もなんとなく、当時のCMの雰囲気を受け継いでいる気がしました。
 オールセットで、ホントに舞台をやっているような現実離れした作りな分(この原作は舞台作品)、奇抜なキャラクターや展開も違和感なかったし、逆にすんなりと作品のワールドに自分も入り込めた気がします。こういう独特なワールドが展開されたメルヘンチックな作品…私は非常に好物です♪

 あと、何といってもCG化された絵本のキャラクターが可愛くて!顔つきとか表情が劇中劇の中で演じている登場人物に似ていて愛嬌やユーモアがふんだんにあり、CG合成が全く違和感がなかったし、ガマ王子が最後にパコへ見せた表情にはキュ~ンとなったと同時に涙ボロボロでした。


 心から笑って泣いて、また笑えた!もう一度観たいかも!→★★★★


 【注意】以下、ネタバレを含んだ感想になります。

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2008/08/03 Sun 22:43
ダークナイト 8/9から劇場公開される映画『THE DARK KNIGHT』を先行上映で観て来ました。あのトレイラーを観たら、もう一般公開まで待っていられませんでした。
そして、先行上映を観に行った甲斐があった!と断言できるほど、期待以上に素晴らしい作品でした。まだ今年は11本しか劇場公開作品は観てませんが(笑)その中でBest Movieです!

 前作『Batman Begins』の続編となるわけですが、今回は今年の1月に急死したHeath LedgerがBATMANと敵対するThe JOKERを演じ遺作となっており、その怪演ぶりに「オスカーにノミネートされるべき!」という声が高まっているという評判ぶり。興行的にも全米の興行成績の新記録を次々と更新中で、現時点で2008年のNo.1ヒットとなり歴代の大ヒット作品にどこまで迫るかを注目されています。

The Dark Knight 主人公のBruce Wayneはゴッサムシティの正義を守る為にBATMANとなり、Gordon警部補やHarvey Dent地方検事の協力を得ながら犯罪組織を撲滅していっていた。しかし、"JOKER"と名乗る謎の犯罪者の出現によりゴッサムシティは犯罪に溢れ再び混乱に陥る。BATMANは最新の機能を搭載した武器で応戦をしていくが、JOKERの罠により次々と犠牲者が出てしまうのだった。

 …という内容で、簡単に言うと"BATMAN vs JOKER"なんですが、そこに再び闇の金で儲けたいマフィア組織の思惑、警部補や地方検事の正義感、JOKERを恐れる余りに裏切り行為へ走る人々など様々な要素が複雑に絡み合い、アクション映画としても人間ドラマとしても見所満載なのです。

The Dark Knight-BATMAN JOKERを演じるHeath Ledgerは前評判に違わず、シリアスとギャグの境スレスレを見事に演じきりとんでもなく素晴らしいですが、前作に引き続き主役のBruce Wayne=BATMANを演じたChristian Baleも素晴らしかったです。BATMANの素性を隠す為に大金持ちのBruce Wayneとして振る舞わなければならず、BATMANでいる時はBruce Wayneの"感情"を押し殺さなければならず、その葛藤がよりキャラクターに深みを増し、完璧なヒーローにはなれないBATMANを魅力的にみせていました。

The Dark Knight-JOKER そして、Heath Ledgerが演じたJOKERは正に「最凶な犯罪者」でした。BATMANの奇抜なスタイルに合わせたかのような奇抜なメイクで人々を恐怖のどん底に陥れ、ただ楽しんで見ている姿は「ヒーローだって、こんな犯罪者(敵)を相手にするのも嫌だろうな」と思わせるほどの不快さがあり、同時にユーモアも兼ね備えている分、妙に恐怖感を煽ってくれちゃいます。
 しかし、常識を逸脱したJOKERの言動の中には、非常に的を射ている台詞もあったりして、BATMANや人々をイラつかせるばかりか、映画を観ている人間にすら「正義とは何か?ヒーローとは何か?」と、突き付けられている気分になりました。

The Dark Knight 画像 BATMANとJOKERのことばかり書きましたが、BATMANの言動し警部補と共にBATMANに協力するようになるDent地方検事の存在感も素晴らしかったです。一番キャラクター心理が掘り下げられていたせいか、メインキャラの中で唯一感情移入したキャラクターだったかもしれません。彼の闇の中の一筋の希望の光のような存在があったからこそ、"闇vs闇"のBATMANとJOKERの戦いに見応えがあったんだと思います。
 …ていうか、左の画像を載せたことで私が鑑賞後に何を感じたのか、観た人なら察していただけると思います。

 とにかくド派手なアクションシーン(特にカーチェイスは見応え満点!)、複雑な心理戦も展開し、大人向けの最高のエンターテイメント作品に仕上がっていると断言できます。私は、こういうダークテイストの作品はホントに大好物ですなんですが、この作品で描かれている犯罪者が決して架空の世界で終わるものではない…という現実があまりにも重くて、軽々しく語れないところが辛い。

 あと、続編なので前作を観ていた方が人間関係が判り易いですし、何より前作を観ていた方が「おっ!」と思えるシーンもあるので、前作を観てからの鑑賞を強くお薦めしたいと思います。

 気が早いけど、2008 My Best Movieの可能性大!→★★★★★


注意】以下、ネタバレを含んだ感想になります。




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2008/07/02 Wed 07:55
インディ・ジョーンズ4 Steven Spielberg監督とGeorge Lucas監督の黄金コンビ+Harrison Ford主演で19年ぶりに復活したシリーズ最新作、『Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull(邦題:インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国)』を観て来ました。

 舞台の始まりは1954年のアメリカ。考古学者のJones博士はソ連のKGBの作戦に巻き込まれ、ナイフ使いを得意とする若者Mutt Williamsと共に、神秘的な力を持つと言われる伝説の秘宝"クリスタル・スカル"を求める冒険に出るのだった。

 …という、馴染みのテーマソングをBGMにJones博士のハチャメチャな(笑)冒険が繰り広げられる痛快アクションムービーです。まぁ、シリーズ通して、「よくまぁ、これだけピンチになるよなぁ」と関心させられます。走ったり、飛んだり、跳ねたり、落ちたりは当たり前ですね。ある意味、アトラクション・ムービーかも。

Indiana_Jones_4 『Indiana Jones』シリーズは今回で4作目となりますが、前作から19年ぶりですからね~。主演のHarrison Fordは今年で65歳ですよっ!それで冒険活劇ですよっ。いくらスタントを使っているとはいえ、凄いというしかない。もちろんHarrison Fordの実年齢を考慮して(?)、Steven Spielberg監督の秘蔵っ子と言われるShia LaBeoufが弟子的存在でありながれらも、アクションシーンに関しては全面で頑張っていました。あと、Jones博士と敵対するロシア人女性を演じたCate Blanchettもロシア語訛りの英語が素敵だったし、何気にアクションシーンを頑張ってましたね~。

Indiana_Jones_4-01 内容的にはJones博士の父親役でSean Conneryが出演した前作(最後の聖戦)の方が好きですが、冒頭からド派手なアクションシーンの連発で、最初から最後まで飽きずに観ることができました。暗号から謎解きしていくシーンとか、追っ掛けられているシーンとか、このシリーズでは定番なシーンが出てくると無条件にワクワクしちゃいます♪

 ただね、"クリスタル・スカル"の真相というかオチは賛否が分かれるところだと思います。私は…そういうオチもアリかなぁ~とは思いますけどね。

 Harrison Fordが頑張っていたせいか、妙にリアルな疲労感が鑑賞後に残ったし(笑)、お気楽に観られるアクション映画ということで、サマー・ムービーにはピッタリだと思います。

 やはりIndyは幾つになってもHarrison Fordじゃなきゃっ!と大いに納得。→★★★


注意】以下、ネタバレを含んだ感想というかツッコミになります。



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2008/07/02 Wed 00:43
 BLOGを引っ越したので、映画劇場鑑賞の2008年上半期分だけリスト掲載。
の評価は5つ星で満点ですが、飽くまで目安程度なのでテキトーです(笑)。詳しいレビューはHPのmovie-logへどうぞ。

【2008年上半期劇場鑑賞作品】

PAN'S LABYRINTH(邦題:パンズ・ラビリンス)
 ★★★★…大人が感動を受けるダークファンタジー。

Sweeney Todd(邦題:スウィーニー・トッド フリート街の悪魔)
 ★★★…JohnnyDeppの鬼気迫る歌声が魅力的♪

earth(邦題:アース)
 ★★★…地球本来の美しさを堪能できるドキュメンタリー。

AMERICAN GANGSTER(邦題:アメリカン・ギャングスター)
 ★★★★…敵対する2人が初対面する場面は最高の名シーン!

ELIZABETH:The Golden Age(邦題:エリザベス ゴールデン・エイジ)
 ★★★…Cate Blanchettの神々しさに思わず平伏したくなる。

VANTAGE POINT(邦題:バンテージポイント)
 ★★★…事件を8人の視点から描きながらも短く収めているところが凄い。

潜水服は蝶の夢を見る(原題:LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON)
 ★★★★…主人公の前向きな考えと素敵な想像力や表現力に脱帽。

相棒-劇場版-絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン
 ★★★…おじさま達が魅力的で、特にシリアス演技の西田さんは必見。

THE BUCKET LIST(邦題:最高の人生の見つけ方)
 ★★★…余命半年でやりたいことを叶えていくオジサマ2人が純粋に可愛い。


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