ミーハーで蛇足な日記帳もどき。ALFEEを中心に音楽ネタが多いですが 、基本的に何でもアリで節操ありません。
2010/08/08 Sun 22:38
 昨日は舞台『ロックンロール』を世田谷パブリックシアターまで観に行きました。

 市村正親さんと武田真治さん主演によるロック曲にのせて送る舞台…とのことだったので、てっきりミュージカル仕立てになるかと思いきや、ストレートプレイでしかも内容はチェコスロヴァキア激動の時代を描いていたのでかなり重くて難しかった!

舞台『ロックンロール』 ケンブリッジ大学教授マックス(市村正親)はマルクス主義を唱える権威ある学者でもあり、その弟子のヤン(武田真治)は彼の良き理解者でもあった。しかし、ヤンはチェコ出身のイギリス育ちで何よりもロックを愛し、「プラハの春」が起きたことで家族と愛するロックを守る為に帰国することを決意する。マックスは妻のエレナ(秋山菜津子)が癌を患い精神的にも不安定だったこともあり、ヤンの突然の帰国を快くは思えなかったものの引き止めはしなかった。だが、チェコに帰国したヤンを待ち構えていたのは秘密警察だった…。

 …という内容で、「プラハの春」が起きた以降の激動のチェコスロヴァキアの時代を生きたイギリス人とチェコ人の奇妙な友情と絆の物語。

 はっきり言って「プラハの春」以降のチェコというかヨーロッパの情勢を少し頭に入れていないと舞台にのめり込み難い内容だったのですが、ヤンがこよなく愛した当時若者の間で流行ったロックというのは今の私でも良く聴く楽曲ばかりで、あの歌が流行った頃のヨーロッパはこんな情勢だったのか…と、別の意味で興味を惹かれ面白く観ることができました。

 効果的に当時のロック曲が舞台のBGMに使われていくのですが、この舞台を観たことで、ヨーロッパの若者達がロックに熱狂する理由が少し理解できた気がしました。日本人の若者が「ローリング・ストーンズが好き!」、「ボブ・ディランが好き!」と言う感覚とは全くの別の次元の「好き」であって、命懸けでロックの音楽を聴くことが自由を掴むエネルギーになっていたんだな~と、なんか圧倒されてしまいましたね。

 先に「難しい」と書きましたけど、時代背景が日本人の私には馴染みが薄く難しいだけであって、市村さん演じるマックスと妻のエレナのやり取りは、そういう設定抜きでも十分見応えがありましたし、癌を患い手術によって女性らしい身体では無くなって塞ぎこむエレナや、自分は昔と変わらない愛情を持っていることを不器用ながら伝えようとするマックスには涙。
 そして武田さん演じるヤンも、純粋にロックが好きで楽天的な性格だった分、自分を取り巻く社会情勢になかなか危機感が持てない姿が、妙に現代の若者ぽくてリアルでもありました。

 そして何と言っても、時代がどんどん民主主義に変化していく中で、自分の信念を曲げない二人が時には相対することもありながらも、互いの気持ちを尊重して想い続けてきた強い師弟関係の絆が素晴らしかったです。
 物語の後半で二人が出会ったのは作為的なものだったと明かされるのですが、その後の展開が凄く印象的でした。

 前半は重苦しい雰囲気で流れるロックサウンドも"怒りのロック"のような感じなのに、後半では少し時代の流れが変わり流れるロックサウンドも"POPミュージック"ぽく感じる部分もあり、当たり前のことなのかもしれないけど、激動の時代に流行った楽曲は今でも歴史を繋いで行くんだな…と痛感したと共に、こういうサウンドが心を揺さぶるのは当然だと思いましたわっ♪

 市村さん演じるマックスも前半はシリアスな演技でしたが、後半でマックスの取り巻く環境も少し変わったせいかユーモラスなシーンが所々あり、前半ではとっつき難かったマックスというキャラクターを魅力的に見せていたのはさすがでしたね。
 あと、マックスの妻と娘の二役を演じた秋山さんが素晴らしかった!感情移入というわけではないんですが、心打たれるシーンが多くて惹き込まれました。

 しかし舞台の設定は前もって知っていたんだから、もうちょっと「プラハの春」について知識を入れておけば良かった…。そこが悔やまれます。

web拍手

テーマ:演劇・舞台 - ジャンル:アイドル・芸能

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