ミーハーで蛇足な日記帳もどき。ALFEEを中心に音楽ネタが多いですが 、基本的に何でもアリで節操ありません。
2010/12/21 Tue 23:23
 昨晩で最終回を迎えた連ドラ『流れ星』、予告で"衝撃の結末"と煽っていた割には想通り予定調和な終わり方でしたね。もちろん、衝撃を受けるシーンが全く無かったわけじゃないけど…。

 このドラマは互いに家族による不幸を抱えた健吾(竹野内豊)と梨沙(上戸彩)が"臓器移植"をキッカケに偽りの夫婦を演じることになり、お互いを知っていくことで二人はしだいに偽りの愛情が本気になっていき…という切ないラブストーリーだったけど、重苦しいテーマとは裏腹に二人の間に流れる時間は穏かで切なく、そこがこのドラマの魅力の一つだったと思います。

 でも、臓器移植に関して深いところまで切り込むわけではなく(そこは色々と難しい問題もありそうだから仕方の無いことだけど)ラブストーリーがメインになっていて、ゆっくりとした流れを退屈させないために登場するのが借金ばかりして妹の梨沙に執拗なまでに付き纏うダメ兄の修一(稲垣吾郎)。
 修一が二人の愛の大きな障害になっていたわけですが、「嫌な存在」ばかりが強調されていて人物描写がなくて彼のバックグラウンドを理解出来ないジレンマを抱えながら観続ける毎週で、回を重ねる毎に「もっと修一の描写もしてよ」という不満が膨らんでしまって、ちょっと最後まで物語の世界観にハマるまではいきませんでしたね。役者さん達は総じて素晴らしかっただけに惜しいなぁ。

 最終回に関してはCMの入れ方とか編集にも不満が残りました。せっかく素敵な二人のエンディングを迎えたんだから、もう少し余韻に浸れるような終わり方にして欲しかった。
 今までの流れや伏線を考えると、せめてラストは梨沙が健吾の家族に温かく迎えられるか、同じテーブルで食事をしているほのぼの家族の光景で終わっても良かったような…。

 ただ、今時のドラマにありがちな"何でも台詞で説明する"という余計な演出が一貫して無かったのは良かったです。本音を言いたくても言えない切なさが滲み出ていましたもの。もちろん、健吾に関しては「そこで本音をハッキリ口にしろ!」と思ったことは多々ありましたが(笑)、竹野内さんも上戸さんも物語の中でイイ雰囲気で見惚れてしまいましたよ。

 そんな最終回、なんだかんだで一番印象に残ったのは修一です。もうこっからは修一のことしか語りませんのであいからずっ!(長いですよ/笑)

 個人的に最終回でのクライマックスは修一がマリア(北乃きい)と病室でお互いの兄妹について語り合ったシーンです。
 冒頭でマリアの病室に忍び込んで絞め殺そうとするも出来なかった修一が、マリアに記者と勘違いされて兄…健吾について話す姿を大人しく聞いていた表情が切なかった。
 あの場面で健吾のことを自分から大切な妹を奪う悪い奴という考えから、自分と同じ…いや、自分以上に妹のことを思っている兄なんだって実感できて、初めて自分が梨沙に対して酷い仕打ちをしているか認識できたんだろうな…って感じるくらいに、修一の表情がどんどん凹んでいって見ていて少し泣きそうになりました。

 物語を通して修一だけが"嫌な存在"だったけど、あの1シーンだけだったら一番同情できるわ。可哀想っていうより、両親に蒸発されたショックで妹の梨沙に執拗なまでに束縛することでしか"安らぎ"を得られなかったのかなって…。

 しかし、その後は連ドラ最終回ならではの怒涛の展開。
 自分の存在が梨沙を苦しめていたことを痛感した修一は彼女を解放する為に飛び降り自殺をするが、な~んと助かっちゃっているんですよ。「一年後」なんてご都合主義なテロップが出たけど、登場人物全員あれから一年も経ったような風貌には見えないし、修一に至っては一年入院しているはずなのに髪型も何も変わってない(笑)
 あれだけ騒いだマスコミの対応は?自首した健吾はどうなったの?修一の怪我の度合いは?など気になる事が「あれから一年経ったから」の呪文で帳消し!この展開はある意味、衝撃の結末だったかもしれないなぁ。

 だから、飛び降り自殺を計るも奇跡的に助かった修一がリハビリの毎日の入院生活を強いられていたけど…実は足の怪我は治ってました!という唐突な展開には衝撃を受けるよりも、「高さは判らなかったけどビルの屋上から飛び降りて1年で普通の状態に戻れちゃうって、どんんだけ悪運&回復力が凄いんだよ、修一っ!」とツッコミを入れずにはいられませんでした(笑)

 今までの修一の言動からして「やはり底無しのクズか!」とその時は思ったけど、意外にもそうではなくて最終的には二人のキューピットになり、人知れず雑踏の中に姿を消していくというエンディングは綺麗な終わり方といえばそうなんだけど、「月9」らしい少女マンガ的に収まったのには少し笑ってしまった。
 あと、あのシリアスなシーンで梨沙に「その人、もじゃもじゃ頭でしたか?」って台詞を言わせるかいっ。あそこで視聴者を爆笑させてどうするのっ(笑)

 まぁ、最後は本来の「妹想い」のお兄ちゃんになった修一だったから、あの飛び降り自殺も本気だったんだろうけど、リハビリの一年間は梨沙に甘えてしまっていたダメな部分もあったわけで、最終回で完全に修一が改心したとは思いません。
 微笑みながら怪しい電話をする修一のラストシーンなんて、今後はヒモ生活で上手くやっていくもんね~♪感が伝わってきて、「お、お前は相変わらずだな…」と苦笑しちゃったしね。

 でも、携帯で怪しい話をしながら人混みに消えていく修一の姿にも少し泣けてしまった涙腺の弱い奴です(笑)
 だってさ、修一が兄として梨沙を幸せにする為に何か出来るとしたら…それは自分が梨沙の前から消えることだよ?梨沙に色んな感情を抱いていた修一にとって、この現実を受け止めるのは相当辛かったんじゃないのかな~って思っちゃってね。唯一の心の拠り所だった梨沙という存在を手離すことを決めて、これからは独り気ままに生きて行く道を選んだわけでしょう。

 今までは梨沙という存在が傍に居たから好き勝手な生活を修一は送れたのに、これからは梨沙の存在無しに好き勝手に生きていかなければならない、これって梨沙に依存しまくっていた修一にとては…梨沙しか心から頼れる相手が居なかった修一にとっては、すっごく寂しい結末なんじゃないかな。

 もちろん今まで修一がやってきたことを考えれば自業自得なんだけど(笑)、梨沙とは共依存ぽい関係だったから、今後も今までと変わらず他人を信用せず利用するだけの孤独な人生を生きて行くんだろうと感じて少し遣る瀬無かった。

 でも、あの人混みに消えていっていった修一のラストシーンが宛ても無くフワフワと海を漂うクラゲのようにも見え、「クラゲは悲しみや怒りを感じたりしない」という言葉通り、修一はこれからも何も考えずに生きていくよ~って見えて、「ま、これが修一の人生なんだろうな」と納得もしましたけどね。

 修一は掴みどころのないキャラでいながら妙に印象に残る存在だったし、何よりビジュアルは超好みでもあったし(笑)、このまま居なくなっちゃうには本当に惜しいキャラでした。もう少し彼を見ていたかったね。これは主演2人にも言えるとだけど…。
 何だかんだ言っても、終わってしまうと寂しいもんだよねぇ。

 何よりも、「十三人の刺客」とは違った悪役ぶりを披露した吾郎ちゃん、今後も"どこかクセのあるキャラ"を演じていって貰いたいと感じました。


 以下、「WEB拍手」のコメントのレスになります。


web拍手

>柊san
コメントありがとうございます。

市村さんの「ウチの馬鹿殿」発言は嬉しかったですよ。
私が今まで書いてきた「逆ギレ殿様」シリーズとは違い(笑)、お二人は共演後も良い関係が続いているんだろうな~というのが伝わって来る雰囲気でした。

今度は舞台で是非共演して欲しいですよね。市村さんとストレートプレイとかやって欲しいな。

テーマ:流れ星 - ジャンル:テレビ・ラジオ

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