前回は「そ、そこで終わるかいっ!」と総ツッコミを入れたくなるようなぶった切りな終わり方だったので、ホントに今週の放送を心待ちにしていました。多分、こういう状況が制作側の思惑にハマッているんだろうなぁ(笑)
上海で志摩野(堺雅人)が服毒死したのは、自分と間違えられて殺されたと確信した郷田亮二(江口洋介)は、志摩野と生き別れの兄妹だったサチ(広末涼子)に、25年前に自分が見てしまった葛城佐智絵ちゃんの殺害現場の真相について語った。
実は佐智絵ちゃんの遺体の第一発見者だった郷田だが、自分の背後に人が居る気配を感じた瞬間、「振り向くな!動けば殺す」と男の声で脅されていた。恐怖に駆られた郷田は、遺体を放置してその場から逃げ去り、それ以来事件に対して無言を貫いた。
上海で自分の命が狙われたのが当時の少年が郷田だと犯人が気付いたから…つまり、志摩野を殺した犯人が25年前の犯人だということになる。郷田はこの犯人を割り出すべく身近な人間を疑うようになり、黒木舜(稲垣吾郎)や丸山(小日向文世)をも信じなくなっていった。
…という話の流れで、「結局、郷田少年は何も見てなかったんかいっ!」とツッコミを入れたくなりましたが、犯人らしき男に脅されていた上に事件が未解決だった為、郷田は犯人の影に怯え人を信じることが出来なくなってしまっていたんですな。
もともと郷田は人を疑ってかかるようなタイプでしたが、今回は丸さんにも疑惑が浮上して犯人扱いしたし、黒スケとも露骨に黒木パパ(北大路欣也)を疑っていた為に仲違いというか険悪状態。そして、妹の唯衣ちゃん(相武紗季)が黒木パパと会っていたのを目の当たりして、妹に対しても不信感が炸裂。
しかし、疑心暗鬼になりながらも真実を見極めようとして行くにつれ、自分が端から人を疑ってかかっていた為に、他人からの信頼も得られなくなってしまっていたということに気付く郷田。特に、散々疑った丸さんが郷田を信じて自分自身でアリバイを証明した姿にはジーンとしたし、その丸さんの行為に対して疑ったことを素直に謝罪した郷田も良かったな。そうそう、郷田が丸さんの電話番号を「丸スケ」と登録していたのは密かにツボだった(笑)
あと、佐智絵ちゃんの手紙の全文が明らかになって、「郷田亮二くんが初恋の人」という告白が切なかったよ…。
今回は人を信じる力を取り戻した郷田の話でしたね。次回からいよいよ郷田も信頼できる仲間と共に、真相を追うことになるんでしょう!…ここまで来るのに時間掛かったけど(笑)
物語は黒木パパと葛城父(大杉蓮)の共犯か?みたいな感じで進んだんですが、ラスト10分で怒涛の展開が来ましたよ。
あっれー?第1話で黒スケに「あの事件はまだ終わっていない」と怪電話をかけたのは、黒木パパの差し金だったのーーっ!?…てことは、黒木パパの犯人説は無し?しかし郷田は黒木パパを黒幕の一人と確信。しかも、そんな郷田に黒木パパが会いに来ちゃったよー!遂に直接対決?…それとも???
…で、第8話は終わり。
…そして、ネタバレ全開の予告(笑)
やはり黒幕はアノ人ぽいけど、なんか、来週も犠牲者が出るっぽいよ。これ以上、犠牲者が出ちゃうんですか(泣)。あと25年前の事件の他にも、やはり15年前の事件も関係してくるのかな。
今回の黒スケはひたすら郷田と険悪ムードでしたね。そりゃ、自分は郷田を信じて色々頑張っているのに、「俺は誰も信じない」と断言されたり、尊敬する父親を殺人犯扱いされたら頭に来るだろうけどね。ただ、黒スケも「秋本さん(佐々木蔵之介)と葛城のお父さんは繋がってますよ。どういうことなんでしょうね」と、郷田の不信感を煽る嫌味っぷりを身に付けていたのがツボ。
まぁ、この2人は「ケンカするほど仲が良い」というレベルでしたが(笑)。黒スケが「信じんなければ真実は見えてきません。大切なものを見失わないで下さい」て、郷田に言った台詞が印象的だったわ。郷田もこの台詞はあとからジワジワときたみたいだしね。
あとビックリしたのが、黒スケに最初電話を掛けて来た人の正体!私はてっきり郷田が黒スケに25年前の事件を調べさせる為に掛けたんだと思っていましたが、宮部さん(浅野和之)が黒木パパに頼まれて掛けていたという事実!
つまり、これは黒木パパが息子に25年前の事件を調べさせるように仕向けたってこと。これで、黒木パパの犯人説は無くなったと思うんだけど、でも、何故そんなふうに仕向けたんだろう。
それから、黒スケは唯衣ちゃんとの関係が微妙になりそうな予感。黒木パパが唯衣ちゃんにコンタクトを取っているのが妙に気になるんだよね。
突拍子も無い推理だけど、殺された佐智絵ちゃんは葛城父の実の子ではない。唯衣ちゃんは郷田家の実の子ではない。黒スケは黒木父の実の子ではない……という奇妙なトライアングル関係が出来るんじゃないかなって。
もう~。早く来週の火曜にならないかなっ!
